自然豊かな環境、ゆったりと流れる時間の中で過ごせる。
物見遊山的な旅では
物足りない方
“観光と移住のあいだ”、“もう一歩、地域に入り込む旅”をしてみたい方に提案したいのが、あなたの持っているスキルや技術、経験を活かし、おてつだいをしながらムラに滞在するスタイル。もちろん滞在費を稼ぎながら旅が出来るのも魅力ですが、知らない土地に行って地元の方と交流をするきっかけにもなります。地域の方々の暮らしに触れることで地元目線になり、“観光客”では見えなかったモノ、体験できなかったコトに触れることが何よりの魅力です。
自然豊かな環境、ゆったりと流れる時間の中で過ごせる。
ムラの暮らし、食や文化体験、そして自然の中でのアクティビティも体験できる。
地方の課題を地元の方との交流から学び、SDGsについて考えるきっかけができる。
例えば、あなたが若くて体力に自信があるのなら、それを労働力として地元の農業や林業、漁業のお手伝いをしてはどうでしょう。また語学に長けているのであれば、ゲストハウスで海外からの宿泊者のお世話をしてみる、高齢の方が不得手とするインターネットを活用した情報発信をサポートするなど、持っているスキルや経験・技術を活かして色んなお手伝いができます。
物見遊山的な旅では
物足りない方
将来、農業・漁業・林業に
携わりたいと考えている方
田舎暮らし、その地域への
移住に興味のある方
なるべく費用をかけずに、
旅費を稼ぎながら旅をしたい方
その地域・人を労働力で
応援したい方
パラレルキャリア、兼業
などに挑戦してみたい方
本業では得られない
経験・出会いが欲しい方
生活にメリハリが欲しい
フリーランスの方
福岡県八女市で農業や農家民宿を営む方々が所属する「母の膳推進協議会」。主にキウイやゴーヤなどを生産している生産者さんで構成されています。こちらのメンバーでキウイ農家でもあり農家民宿「大道谷の里」を運営する中島健介・加代ご夫婦の農作業をお手伝いした際の様子をレポートします。
春に苗付けするための苗床づくりをお手伝い。キウイは日当たりと水はけのよい場所を好むため、植え付けの前から土づくりをする必要があるそうです。鍬なんてこれまで数える程しか使った事がないので、余計な場所に力が入ってしまっています(汗)。キウイは植えてから3年程で実を付けるそうです。美味しいキウイが育つといいな~。
お昼は受入農家の加代さん手づくりの賄いメシ。自宅用の畑で育った野菜や筍などで作られたシンプルな家庭料理ですが美味しすぎてご飯が進みすぎます(笑)。加代さん曰く、中島家代々で愛用されているステンレス製の釜が美味しいお米を炊く秘密なんだとか。食事をしながら農業や里山の暮らしの事など、たくさんのお話を聞けたのが一番のご馳走でした。
午後も午前中の苗床づくりの続きを行いました。
途中、母の膳推進協議会のメンバーで3年前に熊本からIターンで立花町に移住し、新規就農に取組んでいる小山さんの畑も見学させてもらいました。
レタスやゴーヤを生産しているそうですが、昨年からマスカット栽培も始められたそうです。その理由は、マスカットが高額だから(笑)!というのもそうなんですが、地域で未だマスカット栽培をしている農家がなく、新しいものにチャレンジしたい!という思いからだそうです。
農業歴50年のベテラン・中島健介さんに色々と教わりながら農業をしているそうで、「勉強することが沢山あるけど、やればやるだけ成果を出せる」という農業の魅力を熱く語ってくれ、とても刺激になります!!
農作業が終わったら中島さんご夫婦に山にある畑を案内してもらいました。山の山頂から市内を見下ろせる絶景ポイント。天気が良い日には夕日が沈むのが綺麗に見えるそうです。
また車で15分程の場所には「べんがら村 べんがらの湯」という温泉施設もあるので、久ぶりの肉体労働で疲れた体をしっかりメンテナンスもできますよ♪
自分たちが住む地域だけでなく全国的に農家も高齢化していて労働力不足が課題になっています。以前は隣近所で互いに農作業を手伝う事もできていましたが今はそれが難しくなっているので大変なんです。今回、農業のおてつだいをしてもらいながら地域に滞在してもらい、慣れない農作業で大変そうでしたが一生懸命に働く姿を見て本当に嬉しかったですね。自分たちは農家民宿もしていますが、宿泊施設としての役割だけでなく、例えば農業を知ってもらうきっかけづくり、地域を知ってもらうきっかけづくりの場としての役割も求められているのだと思います。農業は全く経験がなくても大丈夫。興味がある方、農家を応援したいなと思う方は是非、いらしてください。
中島さんご夫婦が運営する農家民宿
築90年を超える古民家を改修した1日1組・1棟貸スタイルの宿。土間や大きな梁のある家は、どこか懐かしさを感じさせ心がほっと和みます。筍、ゴーヤ、ブルーベリー、ミカン、キウイと、季節ごとにさまざまな野菜や果物を育てています。お料理上手な加代さんが自家栽培の採れたて野菜や山菜で作る家庭料理も人気。
福岡県八女市立花町白木4578-1 Tel: 0943-35-0760
四季を感じる暮らしや食の愉しみを分かち合う
農業や農家民宿、食に携わる20-80代の幅広いメンバーが、四季を感じる暮らしや食の愉しみを分かち合いたいと活動している団体です。明治時代に建てられた大内暢三の生家で、市の文化指定文化財『白城の里・旧大内邸』の保存・修復に携わってきた田中真木さんは当協議会の会長として、農村の暮らしの知恵・食の大切さを伝えています。また八女市星野村で『ほしの味噌』を製造販売し、農家レストラン&農家民宿「ふみちゃんの味噌汁屋さん」を運営する後藤富美子さんは、漫画『クッキングパパ』にも登場した名物お母さん。お手製の味噌は全国にファンがいます。
佐賀県の中山間地域にある三瀬村は福岡市内からのドライブ客も多く、最近は都市部から移住して農業や林業に携わる方も増えてきているのだとか。この三瀬村で農業や農家民宿を営む方々が所属する「三瀬村農泊推進協議会」のメンバーで、農家民宿「具座」を運営する藤瀬さんご夫妻のところへ、おてつだいをしながら約1週間滞在された方をレポートします。
これまでも何度か宿に宿泊客として来られていた大阪在住の女性が、今回は約1週間、滞在しながら宿の手伝いや加工品づくり、また農家民宿で提供する田舎体験プログラムの企画などのお手伝いをされていました。
こんにゃくづくり体験・パンづくり体験・
バターナイフづくり体験
ブリーベリージャム・柚子味噌
こちらには6年くらい前から宿泊客として通っています。具座さんは知り合ってからも、加工場を建て味噌づくりをしたり、どぶろくを作ったり、ツリーハウスやマウンテンバイクのコースを作ったり、今年はクラウドファンディングにも挑戦して耕作放棄地をキャンプ場にする取組みをしたりと、本当に新しい事に取組まれているので毎回いつも新鮮に感じています。
今回は1週間滞在し、農家民宿で提供する体験プログラムづくりを、参加するお客様の視点で一緒に組み立てていくというお手伝いをしました。参加者(お客様)としての立場でアイデアを出したり、こんにゃくづくり体験の流れやお客様に配布する資料をワードで作成したりと、自分にとっては大した事のように思わない事でも「自分たちが気付かないことに気付かせてくれる」と喜んでもらえて良かったです。
これまでも自分たちの宿に宿泊されたお客様が地域へ移住することはありました。移住を希望されている方が役場へ行き、役場から自分ちを紹介されて訪ねてくるケースも多いです。今回のように私たちのお手伝いをしながら長期滞在することで、ただの旅行者では出逢えない地元の方との交流や、田舎のリアルな生活を体験できる良い経験に繋がるのではないでしょうか。
三瀬村も人口減少に歯止めがかからず、耕作放棄地も増え始めています。自分達の子ども達が農業や林業、どぶろくづくりや宿の運営をしてくれるとは限らない。地元の若い人だけでなく、ヨソから来た人たちが引き継いでくれる可能性もあります。そのためにも自分たちは技術を磨いて次に伝えていきたい。農家民宿という拠点を活かして外から来られる方と、地元の方が交流する場づくりにも繋がればと思っています。
藤瀬さんご夫婦が運営する農家民宿
築100年を超える納屋を改装した宿は、客室は2間あり1日2組(最大12人)が宿泊できます。年間約500人の宿泊客が訪れ、国内だけなく海外のリピート客も多く、訪れた方の第二の故郷になっています。敷地内にある畑では年間100種類以上の果物や野菜を栽培しており、宿泊客と一緒に収穫をし、その旬の食材をみどりさんがお料理してくれる具座流のおもてなしも人気の秘密です。
佐賀県佐賀市三瀬村藤原1097 Tel: 0952-56-2649
農家民宿や体験交流を企画
30代から60代のメンバーを中心に農家民宿や体験交流の場を考え、楽しく活動をしています。ツリーハウスを大学生と一緒に作ったり、裏山にマウンテンバイクコースを作ったりとアウトドアのアクティビティも充実させています。「三瀬村を野外活動の村にしたい!」大自然を思いっきり楽しめるフィールドづくりにも取り組んでいます。
滞在した地域
福岡市と佐賀市の県境にあり、標高400メートルに位置する三瀬村。県堺にある「三瀬トンネルとループ橋」を渡ると、目の前には田園風景が広がります。福岡市内から車で約1時間という交通アクセスの良さで、豊かな自然とのんびりとした空気感を楽しみに週末になると多くの方が訪れます。お蕎麦やフルーツ、隠れ家のようなカフェなど田舎を満喫するスポットも豊富です。
佐賀県在住/30代・男性
2泊3日間という短い期間で、正直ここまで充実した日々が送れるとは思っていませんでした。農作業は初めてで、80歳近い中島さんには出来る事が自分には出来ずに、農業の大変さも実感しましたが、初日から最終日までいろいろなことを親切丁寧に教えて頂きました。
1年前に関東での仕事を辞め故郷のある九州に戻ってきました。都会での暮らしにはない、自分の原点に戻る意味でもこちらに来ましたが朝起きた時の空気が気持ち良く、やはり田舎が自分には合っているんだなーと実感。
中島さんご夫婦が帰り際に元気に頑張ってねと応援して頂いた時は本当に涙が出そうになりました。ここで働けたことは私にとって非常に良い財産となりました。また、お忙しいシーズンは是非お手伝いさせて欲しいです。